巻 き 爪
巻き爪・陥入爪とは
巻き爪とは、その字の如し、「巻いている爪」のこと、食い込んだ爪が軟部組織を傷つけ炎症を起こした状態です。足の爪に起こることですので、見えない部分だと気にしないでおくと大変なことになります。爪が指の肉に食い込んで激しい痛みを起こします。さらに悪化すれば膿み、歩くこともままならない状態になります。そうなる前に治療が必要です。
●巻き爪の原因は…?
巻き爪の原因:生まれつき持った爪の生え方、形態異常などの先天的要素とそれ以外の後天的要素があります。
- 1.爪の形状(遺伝的要素)
- 爪が薄く、柔らかい人はもともと足の指の肉からの圧迫に弱いと考えられます。結果、巻き爪を引き起こします。
- 2.靴による圧迫
- つま先の細い靴やハイヒール靴による爪への圧迫、靴下(ストッキング)により爪が圧迫され続けること。靴の先端が細い靴は、巻き爪になりやすい靴と言えます。
- 3.深爪
- 爪を短く切りすぎる深爪も原因のひとつ。爪の周りの肉は深爪をすると、爪を圧迫します。結果、爪は湾曲し、巻き爪を起こします。
- 4.つま先を強打
- スポーツ(母趾に急激な重力がかかるもの、瞬発力を必要とするもの)、特にサッカーなどでつま先をぶつけたり、重いものをつま先に落として強い衝撃を与えてしまっても巻き爪の原因になります。また長距離の歩行などが考えられます。
- 強打した部分が炎症を起こし、爪の両側から肉が圧迫してきます。
- 5.肥満、妊娠(急激な体重の増加)
- 6.悪路での長時間歩行
- 7.爪水虫(爪白癬)、爪の中の異物、汚れ
- 8.誤った処置
●陥入爪
爪の角がくい込んで痛みを伴う状態のことを陥入爪といいます。
深爪が最も多い原因とされています。症状としては、食い込んだ爪の周囲に痛みや赤み、腫れがみられます。
悪化すると膿んでしまうことも多々あります。
●予防方法は…?
- 1.深爪をしない、爪の両側の角を残して切ること。
- 2.靴や靴下は適度なゆとりのあるものをはく、足に合わない靴を履かない(つま先の窮屈な靴など)。
- 3.足を清潔に保つ。